集合住宅の防犯上のリスクを知って、防犯対策を始めましょう
就職や入学など新しい生活が始まる春から、初めて一人暮らしをするという人も多いのではないでしょうか。楽しみである反面、自分ですべてやらなければなりません。とくに一人暮らしでこれまでに経験していなかった「防犯」に関しては、これまで以上に意識する必要があるでしょう。鍵の管理から戸締りまで、すべての責任がのしかかります。しかし恐れることはありません。正しい防犯知識を持って、なすべきことさえすれば、リスクを大きく軽減することができます。初めての一人暮らしとしては一般的な賃貸住宅、集合住宅に関する、防犯の基本知識と対策をご紹介します。
戸建て住宅に比べて集合住宅は、高層であったり、管理人や多くの人の目があったり、オートロックのエントランスがあったり、安全なのではないかというイメージがありそうです。しかし警視庁による2022年の統計では、侵入窃盗の住宅割合で、戸建て住宅43.4%、中高層住宅20.9%、その他の住宅35.7%となっており、集合住宅を戸建て住宅以外と考えると発生件数の半分以上が集合住宅になっています。
もちろんこれには地域差もあり、戸建ての多い地域では戸建てでの発生件数が多くなります。しかしそれでも全国では集合住宅が平均の上回る結果となり、結論としては集合住宅だから安全ということは言えないというのが実際でしょう。オートロックなどセキュリティ設備が充実していたり、管理人が常駐したりという集合住宅がある一方で、狙われやすい集合住宅があるのです。
侵入窃盗犯の視点では、おそらく、成功率が高く、リスクが低い住宅を狙うはずで、それが戸建てか集合かは問題ではありません。狙われやすい集合住宅としては、次のような特徴が挙げられます。
ここでは前述した設備について、これから集合住宅を探している方に、防犯上で役立つものを挙げてみましょう。
集合住宅選びは防犯設備だけではないはず。だからこそ、設備の有り無し、優劣に囚われない玄関ドアや窓の防犯強化ができる防犯グッズの追加を検討しましょう。
今回は一人暮らしを始める際のリスクやそれを補う防犯設備、防犯グッズを紹介しましたが、最も大事なのは、一国一城の主として防犯意識を持つことや、集合住宅におけるリスクなどを理解し防犯意識を高めることです。
しかし初めてのことでわからないことが多かったり、退去時の原状回復を考えると自身では簡単にできないと臆することもあるかもしれません。生活の安心と自らの安全を守る「防犯」で少しでも不安があれば、ぜひ管理会社や管理人、もしくは鍵と防犯の専門店にご相談ください。
信頼できる鍵の専門店を探すときは、美和ロックサービス代行店(SD)といった、メーカー認定店や協会に所属しているかどうかといった第三者のお墨付きがあるなどの客観的な判断基準が役に立ちます。よりよい暮らし、安心安全な暮らしで、一人暮らしを楽しく、有意義なものにしてください。